毎日のスキンケアがめんどくさいならケアアイテムを見直しましょう
スキンケアを続けることが面倒だと思っていませんか?
スキンケアに関心を寄せるのは女性ばかりとは限りませんが、やはり女子は、より気を使うもの。
スキンケアと言っても、思い浮かべる内容は人それぞれですが、漠然と「スキンケアってめんどくさい…」と思う人もいると思います。
きっとそれは、肌のためにいろいろ悩み考え、各種そろえないと不安になっているのかもしれません。
だから毎日、化粧水や乳液、保湿クリームを塗って、時にはパックをしてという作業を繰り返しているのでしょう。
けれど、忙しいのに面倒だ、やりたくないけどこれ以上肌が傷むのはいやだと思いつつ、いやいやスキンケアを続けていても、全く楽しくはありません。
楽しくないどころか、時には苦痛に感じてしまうようなことを続けていくのは、やはり無理があるのです。
今回は、時短でシンプルに済ませるスキンケアや、最低限これだけはというポイントを押さえ、めんどくさいと思うことなく、毎日楽に続けられるスキンケア方法やアイテムのヒントをご紹介します。
なぜスキンケアが面倒だと感じてしまうのでしょう
スキンケアが面倒だと思う理由は、生活のスタイルによって人それぞれでしょう。
けれど、忙しい毎日を送る中で感じることは、意外とみな似通っているのかもしれません。
そもそもみんな毎日忙しい
特にお勤めをしていたら、毎日が忙しいですよね。
忙しい朝の時間、外出するまでにメイクをして、疲れて帰ってきてからメイクを落としてお風呂に入って…
この時点で力尽きてしまうことも珍しくないかもしれません。
リモートワークなどで家に居ることが多くなったり、フレックスタイム制になっていたとしても、細々した仕事を終えてから自分のことをはじめるという生活スタイルには、あまり変わりはないと思います。
お付き合いや飲み会で、楽しくお酒を飲んで帰ってきたとしても、そのまま眠ってしまうわけにはいきません。
しっかりメイクを落とし、洗顔をして、化粧水と乳液を…となったら、めんどくさいと思わない人はきっとよほど人間ができている方なのだと思います。
朝にするにしろ夜にするにしろ、スキンケアが面倒だと思うのは、それがごく普通の感覚なのでしょう。
最低限必要なスキンケア用品が何かわからずモヤモヤしている
・洗顔料
・化粧水
・美容液
・乳液
・クリーム
基本的なスキンケア用品と呼ばれるものは、大きく分けて上記の5つになりますが、全て完璧なものを揃えるとなると、それなりの出費を覚悟しなければなりません。
できれば本当に大切で、これだけは外せないというものだけにコストをかけたいところです。
しかし、肌の質はそれぞれみんな違います。説明を聞いたり成分を見たりしても、あまりちゃんと納得していないというところではないでしょうか。
何が自分に合ったスキンケアなのかわからないまま、ずっとモヤモヤしながら、たくさんのスキンケアアイテムを使い続けている方も少なくなさそうです。
今まで特にケアしなくても肌トラブルが起こらなかった
これまでざっと洗顔しただけで、乳液なども塗ったり塗らなかったりしていたけれど、特に肌トラブルを感じたことはないという方もいらっしゃるでしょう。
一方、スキンケアとはいっても、お風呂に入る前にざっとクレンジングするだけ。風呂上がりには特になにもしてこなかったけれど、今になって肌のかさつきやくすみが気になってきたという方も。
今になって肌トラブルを感じてきたというのは、恐らく年齢を重ねてきたことによるものです。
肌年齢のピークは一般的に20代の半ば、25歳くらいだといわれています。
人間の成長のラストスパートがはじまる第二次成長期には、身長の伸びが止まって、最終的な身長が決まります。これには人によって差があり、20歳を過ぎても続く人も居るものの、男女共に17から18歳までにおおむね終わるのが一般的です。
それと同じ時期、肌の保湿力を担っている角層細胞内の天然保湿因子や皮脂も年齢と共に減少しはじめて、肌のバリア機能も低下していくのです。
今まで特にこれといったスキンケアをしなくても大丈夫だったのは、年齢のなせる技だったのかもしれません。
バリア機能とは
正常な肌は皮膚の表面の角層に、皮脂や天然の保湿因子、セラミドや脂肪酸などの角質細胞間皮脂が並んでいて、これが外界の刺激から肌を守り、潤いを保っています。
しかし、様々な要因で角層が綺麗に並んでいる状態が崩れて隙間ができてしまうと、皮膚の表面から水分が蒸発しやすくなり、角層の水分量が減少した状態に。
それまで角層がスクラムを組むことで跳ね返してきた汗やほこり、細菌やアレルゲンなどが入り込みやすくなってしまうのが、バリア機能が低下した状態です。
なぜ毎日のスキンケアが必要なのでしょう
スキンケアなんて、してもしなくてもあまり変わらないと思っていませんか?
でも、今やっておかなければならない理由があるのです。
スキンケアを怠ると将来の肌トラブルの要因にも
・肌荒れ
・かさつき
・吹き出物
・シミ
・しわ
・たるみ
・くすみ
一般的な肌トラブルというと、以上のようなものがあげられます。
もし今、このようなトラブルを感じていなかったとしても、将来はどうでしょう。
紫外線ダメージによるシミなどは、目に見えてくるのが年齢を重ねてからなので、つい面倒になってケアをおろそかにしてしまいがちですが、先のことを考えて注意していくことが大切です。
そして、多くの肌トラブルにつながってしまうのが、乾燥です。
スキンケアに入る前、クレンジングの際に気が急いて力を入れてこすってしまうと、肌から最低限必要な皮脂まで奪ってしまい、バリア機能を低下させる原因にもなります。
めんどくさいから適当にと行かないところが辛いところではありますが、バリア機能の低下は健やかな肌の大敵です。
めんどくさがってスキンケアをしないと?
面倒だからとスキンケアを怠った結果は、後になってから私たちを悩ませます。
具体的な肌トラブルとなった頃には、コンディションを整えるのに時間が必要になっていることも。
年齢を重ねると肌荒れなどが目立ってきます
肌年齢のピークは25歳前後。
肌のコンディションは個人差が大きいものの、それを過ぎたあたりから肌トラブルが目立つようになってきます。
そして、目立つようになってから慌ててスキンケアに力を入れても、すぐには整ってくれません。
肌にはターンオーバーと呼ばれる周期があって、肌荒れや乾燥などは、その乱れによるものが大きく影響しているからです。
ターンオーバーとは
私たちの皮膚は、常に表皮の下で新しい細胞が生成されています。
新しい細胞が古くなった細胞を角質や垢として肌の外側へ排出させるのが、ターンオーバーと呼ばれる新陳代謝の機能です。
ターンオーバーの乱れは肌トラブル改善の妨げにも
ターンオーバーの周期は28日から56日程度と、肌の部位や個人差によって大きく幅があります。
おおむね新陳代謝が活発な若い年代では周期が短く、細胞の入れ替わりが活発なので、多少の肌トラブルもすぐにリカバーしてしまうのです。
新陳代謝が落ちてくる年代では、新しい細胞が生まれるまでに時間がかかるようになりますから、なるべくターンオーバーを乱さないようにするのも、スキンケアには重要なのです。
バリア機能の低下とターンオーバーの乱れは、互いに作用しあっているところもありますから、毎日鏡の中で肌の状態をチェックするのも、大切なスキンケアのひとつです。
わかっているけど、どうしてこんなに面倒なのでしょう…
きっとやった方が良いと思ってはいるのに、三日坊主で終わってしまう方は、もしかしたら頑張りすぎているのかもしれません。
頑張ったのに結果が実感できなくて、投げ出してしまいたくなっていませんか?
結果がすぐに目に見えてこないから?
もっと綺麗な肌にしたいと思ってスキンケアをはじめたとしても、結果が中々実感できなくて、やる気がどこかへ行ってしまったという方が居るかもしれません。
ターンオーバーを繰り返し、その結果健やかな肌が整うまでには時間が必要です。
スキンケアをやらなければと思うのは、肌の突っ張りを感じたり、肌荒れなどのトラブルが目に見えている時が多いもの。
一刻もはやく改善したい時に結果につながらないと、焦る気持ちにもなるでしょう。
その上、頑張っているのに手応えが感じられなかったとしたら…
やる気が萎えてしまって、それがめんどくさいという気持ちにつながってしまっても、無理はありません。
健やかな肌を保つスキンケアは、地道に続ける必要があり、結果を手にするには時間がかかってしまうものなのです。
パーフェクトを目指していませんか?
もしかしたら、自分がベストと思うスキンケアアイテムをもれなく取り揃えて、毎日完璧にやろうとしていませんか?
一般的にスキンケア用品と呼ばれるものは、本当にたくさんの種類があります。
クレンジングに洗顔料、化粧水と乳液、保湿クリームに美容液、また、その中でも細分化されてそれぞれの用途に分かれています。
スキンケア用品を増やしてその全種類を毎日ルーティンで使っていたら、ケアにかける時間が長くなるのは当然です。
忙しい朝、仕事から疲れて帰ってきた夜に、目の前にずらっと並んだスキンケア用品を見てしまったとしたら。
これからこの量を…?と考えて、手が止まってしまうのは、当然ではないでしょうか。
そうなってくると、今まで頑張ってきたのに自分はそんなめんどくさがりになってしまったのかと、ちょっとした自己嫌悪におちいってしまうかもしれません。
面倒な毎日のスキンケア、じゃあどうすれば?
スキンケアは毎日続ける地道な努力が必要なもの。
もっと手軽に日々のスキンケアができたなら、めんどくさいと思うことなく楽しく続けていけるでしょう。
1点で様々な使い方ができるようなアイテムを選ぶ
スキンケアのポイントは、クレンジングの後にあります。
・洗顔料
・化粧水
・乳液
この3点が、よくいわれるスキンケアのマストアイテムです。
たった3つでも、疲れた時にはめんどくさくて無理という気分になるかもしれませんね。
ではそのマストアイテムを、いくつかのスキンケア効果をカバーしてしまう、オールラウンドに使えるものに切り替えてみてはいかがでしょう。
例えば、自然由来の成分を使ったケアアイテムなどでは、顔にはこれを、手にはこれを使うというような使用範囲を設けておらず、全身どこにでも使えるというものもあります。
また、保湿を考えることで、1点で乳液や化粧水と同様の使い方のできるものもみられます。
毎日、朝ちゃんとやろうと思ったけどダメだった、夜やろうと思ったのにどうしてもやる気が出ないと思い続けるよりは、そうしたスキンケアアイテムを使って、これなら続けられるという自分なりのルーティンを作っていきましょう。
スキンケアだけではなく生活習慣なども見直しましょう
肌トラブルというのは、主に肌の持つバリア機能の低下からもたらされると考えられています。
その要因は様々で、肌の乾燥や摩擦、アレルゲンや汗やほこり、適切でないスキンケアなどの外的な要因の他に、ストレスや食習慣の偏り、運動不足などによってもたらされるケースも。
毎日めんどくさいと思いつつ、いやいやスキンケアを頑張っても、ストレスを感じこそすれ、楽しくはないでしょう。
無論、肌トラブルはいくつかの要因が重なって起こることもありますが、少なくとも「スキンケアはめんどくさい」と思うストレスを取り除くことをおすすめします。
シンプルなスキンケアをルーティンに
毎日続けていけるスキンケアのヒントは、もう明らかだと思います。
たくさんのアイテムを使い分けなければならないと思い込まないで、シンプルなスキンケアにシフトすることです。
毎日できるスキンケアを
肌トラブルが具体的にみえるケースではなく、これから本格的にケアをはじめようという20代くらいの方の場合、まずスキンケア商品を選ぶことが大変です。
たくさんのアイテムを揃えればその時の安心感にはつながるかもしれませんが、かなりの出費を覚悟することにも。
ですので、そんな覚悟が必要なく毎日続けていけるスキンケアとして、3つのポイントを押さえておきましょう。
肌を清潔にする
まず汚れやメイクを落とさなければ、美容液や乳液をいくら使ったところで肌にはとどきません。
汚れが肌に残ってしまうと肌トラブルの原因にもなりますから、しっかり清潔にすることが必要です。
とはいえ、過剰なクレンジングは刺激となるうえ、必要最小限の皮脂まで奪ってバリア機能を低下させてしまいます。
ダブル洗顔が要らないクレンジングクリームもあるので、そういったアイテムをラインナップに加えてみてはいかがでしょう。
肌を保湿する
洗顔で汚れを落としたあとは、化粧水などでしっかり保湿をします。
そのままにしておくとせっかく補給した水分が逃げていってしまうので、洗顔後には乳液かクリームでカバーします。
古くから肌に潤いをもたらすといわれてきたアーモンドオイルや、肌をダメージから守るとされるホホバオイルを含むスキンケアアイテムには、化粧水と乳液の役割を兼ねるものもありますから、それだけを使ってケアすれば負担も軽くなるはず。
自分の生活スタイルに合わせたチョイスをすれば、めんどくさいと思うストレスも無く、スキンケアが続けられます。
食生活や睡眠を整えて、できるだけストレスの無い生活を
そして最後に、すでに肌トラブルが気になっているなのなら、生活習慣を見直してみるのも大切です。
睡眠不足や、食生活、生活習慣の偏りに心あたりはありませんか?
ストレスや、それによって引き起こされる血行不良なども取り除くにこしたことはありません。
また、普段からUVケアを全くせず、紫外線を浴びていませんか?
紫外線はつい夏のものと思ってしまいがちですが、2021年の東京の場合、弱い分類に入るのは1月と11月、12月のみです。
すでに2月から中程度、5月の連休辺りから8月までは強い領域に入り、9月10月も中程度で推移しています。
UVケアを考えながらしっかり保湿できるようなアイテムを選べば、意識せず紫外線による乾燥から肌を守ることも可能です。
生活習慣を変えるのは容易ではありませんが、心がけるようにしましょう。
-----------------------------------------------------------------------------
スキンケアアイテムと呼ばれるものは、世の中に数多くあります。
けれど、必要とされるものを全て揃えたがために、毎日のケアをするのがめんどくさいと思ってしまうようでは本末転倒というものです。
本来は手軽にケアできて、ストレス無く習慣化できるようなアイテムを選ぶのがベストです。
そうしたスキンケアアイテムを使って、普段は最小で、でも時間に余裕がある休日には、リッチなパックをして気分を変えたりするなど、自分にとって楽しくなるようなスキンケアをするのも良いでしょう。
少ないアイテムではスキンケアができないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、1つで様々な使い方ができるものは、もうちゃんとあるのです。
めんどくさいと思ってしまうこと自体がストレスですから、それを感じないで済むよう、こんな短時間でもしっかりスキンケアをしていると実感できる、毎日に余裕と楽しさを感じられるようなアイテムを選ぶことが大切です。
簡単スキンケアにおすすめの製品
ライタープロフィール
M・ARAI
ライティング、ビンテージパーツを使ったアクセサリー制作など。
できれば一日中家で音楽を流しつつ、本を読んでいたい引きこもり系。
いわゆる洋楽、廃墟や東京タワーのようなものが好き。
スキンケアはシンプルに、が信条。