コロナ禍で大注目! 植物の力で感染症の予防対策
新しい生活様式は
香りを味方にして心地よく過ごす
今年は、コロナ禍において、様々な新しい生活様式が取り入れられることとなりました。と言っても望んでこうなったわけではない部分も多いですよね。
なかなか慣れず、ストレスとなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、物事の簡略化が進み、様々なことが削ぎ落とされた結果、意外に効率的でよかった、というポジティブな側面もあったように思います。
とらえ方1つで、見え方感じ方も変わるのかもしれないですね。
さて、日常生活において、一番大きく変わったことといえば、マスクの着用が挙げられますが、みなさんはマスク生活、どのように感じていらっしゃいますか?
マスクは、外的刺激を防ぐことができますし、感染症の予防には最適です。新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザなど、飛沫感染による感染症は多くあるので、一緒に防げるというのは大きな利点だと思います。
ただし、ずっとつけてるとなると話は違いますよね。
圧迫感、閉塞感はどうしても感じますし、対面する人の表情も見えないので、余計お互いの思いも伝わりにくくなります。
これまでに感じなかった蒸れなど、着用し続けていることで起きる不快感もありますし、この生活は一体いつまで続くんだろうと気分まで落ち込んでしまうこともあるのでは。
こんな時に、ぜひオススメしたいのが香りの力を活用すること。
マスクをしている時にちょっとアロマを取り入れるだけで、全く気分が違いますし、感染症予防効果も高まり、一石二鳥です。
これまでアロマを使ったことがないという方にも、ぜひお試ししていただきたいですね。
今回は、そんな感染症にも効果のあるアロマのお話をしたいと思います。
植物の自然な香りで
心と体のケアを
もうすでに取り入れられている方も多いかもしれませんが、アロマ、というのは、アロマテラピー(芳香療法)の略で、芳香成分を使った植物療法のことです。
アロマテラピーでは、精油とも呼ばれるエッセンシャルオイルを使います。
花や葉っぱや木、果皮など、様々な植物の部位から抽出されるエッセンシャルオイルは、芳香成分の集合体。1つのエッセンシャルオイルに、100もの化学成分が詰まっており、この1つ1つの薬理効果を使って、様々なケアに活用します。
体への作用のほかに、心の作用、肌への作用も認められており、心と体のケアにはまさに最適な自然の恵みといえるでしょう。
例えば、今不眠の人が増えていますが、こう言った人は自律神経の交感神経が優位になっている人が多いです。
エッセンシャルオイルの中でも代表的なラベンダーには、酢酸リナリル、リナロールという鎮静作用のある成分が含まれていますが、これが脳にスピーディに働き、副交感神経にスイッチ。
つまり、香りを嗅ぐだけで、リラックスして、安眠しやすくなるわけです。
人は力を入れて「頑張る」という行為はできても、力を抜いて「リラックス」することが、実はとても難しい。
神経を緩めるには、自然の中で生まれた、エッセンシャルオイルの力がとても有効だと私は考えています。
エッセンシャルオイルのよさは、その薬理効果はもちろんなのですが、精油同士をブレンドして使えるところです。
効果が高くてもちょっとその香りが苦手、という時は、同じような成分を含む別のエッセンシャルオイルで代用できますし、ブレンドすることで、さらに効果を高めることもできます。
苦手な香りを抑えることができたり、自在に組み合わせて使えるところが何よりも魅力。
また、植物が織りなす香りのハーモニーは、五感を癒すのに最適な自然の恵みです。私は、この植物の無数のパワーと可能性に魅せられっぱなしです。
コロナも、インフルエンザにも!
抗炎症効果のあるアロマで予防
エッセンシャルオイルに様々な薬効成分が含まれていることはお話ししました。
そこで、今回は感染症に効果的なエッセンシャルオイルを2つ、ご紹介したいと思います。
まず1つ目はオーストラリアに自生する、強力な抗菌、殺菌効果を持つティーツリー。感染症が流行る、冬の時期のケアに使うのにぴったりなエッセンシャルオイルです。
主成分であるテルピネン-4-オールは、抗炎症、抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用が特徴。抗菌作用は強いのに、原液でも使える安全性の高いエッセンシャルオイルで、ニキビに綿棒でつけると、治りを早めてくれるなど嬉しい効果もあります。
風邪やインフルエンザなどが流行る初冬には、免疫力を高めて、心身のバランスを取ってくれるティーツリーはぜひ覚えておいてほしいエッセンシャルオイルです。
2つ目は、ユーカリラディアタ、ユーカリグロブルス、ユーカリレモンなど、何百種類もあると言われているポピュラーなエッセンシャルオイル、ユーカリ。
その中でも、使いやすいのは、香り、作用が優しいユーカリラディアタ。コアラが食べているのはこちらですね。鼻や喉などに働きかけ、くしゃみや鼻水など鼻炎の症状にも有効。咳を和らげたり、痰を出しやすくしてくれます。スーッと鼻に通るようななんとも清々しい香りで、私も大好きな1本です。
ティーツリーと同じく抗菌、抗ウィルス効果を持ち、粘膜の抗炎症作用にも優れています。春先に訪れる花粉症はじめ、コロナの感染症予防としても助けとなる1本。気分の落ち込みをほぐして、解放するような力がユーカリにはあります。
感染者が増えている今、この2つのエッセンシャルオイルがブレンドされているプロダクトは大注目。特に、スチームクリームのミストは今一番手放せないアイテムとなっています。
感染症予防のためでもありますが、実はリフレッシュをしたいという時に大活躍してくれる1本でもあります。ひとふきするだけで、気分が180度代わり、おうち時間でなかなかオンオフがつけられない時にもぴったり。
ユーカリとティーツリーは、抗菌、抗ウィルス作用などの薬効効果も素晴らしいですが、心と体の活力を取り戻してくれる心身へのアプローチにも優れています。
感染予防、花粉症予防、気持ちの切り替えに、ぜひ香りの力、取り入れてみてください。
気分もスイッチ!
ハンドケアでリフレッシュ!
さて、新しい生活様式でもう1つ私たちの日常で重要視されるようになったのが、そう、手洗いです。
もともと、風邪予防で習慣にしていた方も多かったと思いますが、コロナ禍において、改めて、家庭でも、外出先でも、ウィルス感染を防ぐために手を清潔にしておくことが見直されました。
レストランやスーパーなどでも、アルコール消毒するように、必ず入り口に置いてあるのを見かけますよね。
ここで問題となったのが「手荒れ」問題です。アルコールは確かに殺菌力はありますが、やりすぎると手荒れの原因に。
また、日本人は真面目な方が多いのか、洗いすぎてしまっている方が多いようです。その結果、皮膚のバリア機能までも取り去ってしまって、肌がカサカサに荒れてしまうという事態に陥ってしまうのです。
ハンドケアで注意していただきたいのは、やりすぎないことと、使うアイテムを考えて選ぶこと。洗浄力が強すぎるソープを毎日何度も使うのは、手が荒れやすくなってしまいますので、できるだけ優しいものを選ぶようにしてください。
また、手を清潔に保つのには、手洗いだけではなく、ジェルやスプレーなども有効です。
リモート半分、打ち合わせ半分で仕事をしている私は、スチームクリームのティーツリー&ローズマリーのハンドジェルとハンドソープを使い分けしています。
リモートの時は、ハンドソープで洗い、外出時にはハンドジェルを、ささっと塗っています。植物由来のエタノールが使われているので、肌に優しく、保湿効果を持つオートミールが配合されているのも見逃せません。
ティーツリーの薬理効果はお話しさせていただきましたが、このローズマリーもまた、素晴らしい効果を持っています。ローズマリーの香りは、すごくフレッシュで、脳がちょっと煮詰まっている時や集中力が欲しい時にも助けになります。一瞬で頭がスッキリして、前向きな気持ちに。ハンドケアも心地よく行いたいですよね。
ソーシャルディスタンスで、なかなか人と触れ合うことが難しくなってしまいましたが、いい香りは同じ空間で共有できます。娘たちもこのローズマリーとティーツリーの香りが大好き。ちょっとしたこういう生活様式を、プラスの方向へ転換させる香りの力は偉大だなとつくづく実感しています。このハンドジェルやハンドソープは、日常に使いやすいサイズ感や、お値段も使い続けやすいのも魅力。ぜひチェックしてみてくださいね。
サトウキビ由来のエタノールに、保湿成分としてオートミールやヒアルロン酸を配合。 外出先で手が洗えない時に、さっと使えて、気分もスッキリ。
ハンドジェル ローズマリー&ティーツリー
保湿成分としてオートミールを配合。肌に優しい洗浄剤を使用しており、肌荒れが気になる人にも安心。泡立つ時にふわっと香る、ティーツリー、ローズマリーの香りが爽やか。おうち時間の充実に。
ハンドソープ ローズマリー&ティーツリー
ご紹介した商品
ライター
ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
Wellness&beauty Journalist
久保直子naoko kubo
美容ライター時代に培った膨大な美容の知識をベースに、AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を取得し、メディ
アにて独自のウェルネス&ビューティケアを企画&執筆。
その他、様々なプロダクトのコンセプトやアロマデザインを手がける他、二児の母の立場を生かし、性教育啓蒙活動も行う。
instagram:@naonaonaozou
Twitter:@naonaozou